メタリックルージュ

ネアンに組み込まれている基本原則。人間に危害を加えてはならない、人間の命令に服従しなければならない、自己を守らなければならないというネアンの自由を制限するプログラムで、消去することは原則できない。語源はSF作家のアイザック・アジモフのロボット三原則より。

ネアン達の過激派テロ集団。ジャロン・フェイトなどインモータルナインが先導している。ネアンのアジモフコードからの解放と人間社会からの独立を目指している。

グラディエーターが発する電磁波を中和して無力化させる兵器。

インモータルナインの体内にあるユニット。水晶玉のような形をしている。

真理部の本部内にあるこれまでに回収されたインモータルナインのイドを保管している場所。一部の高官しかアクセスすることができず、グラディエーターの攻撃にも耐えることが出来る。

人形遣い師という謎の人物が運営している移動式テーマパーク。火星内を巡業している。簒奪者との関係を疑われている。

不死の九人。ロイ・ユングハルトとエヴァ・クリステラによって造られた9体の初期型ネアンの総称。グラディエーターに変身することができ、それぞれ様々な特殊能力で戦闘することが出来る。強大な力を持つがゆえに政府に恐れられ、行方をくらます。

火星の都市。人口は約200万人。HGウェルズにちなんで名前が付けられている。火星最大のネアン居留地がある。

簒奪者の自動戦闘機械。様々なタイプがある。火星には過去の戦争で廃棄された機体が多数存在している。

地球の衛星軌道上にある来訪者たちの宇宙船団。

ユングハルト邸の地下にあるロイ・ユングハルト博士の記憶を保管している場所。

マリネリウス運河に面した火星最大の都市。人口は約1,200万人。運河の対岸には、火星移民初期の廃墟が存在している。

金星を地球と同じ公転軌道上に移動し、テラフォーミングして人類が移住できるようにする計画。計画完遂のためにネアンは過酷な環境下で使役され使いつぶされている。実は来訪者の新しい居住地を作るための計画で、技術供与の見返りとして人類が行っている。

金星の大気圏内に浮遊している空中都市。金星のテラフォーミングのための作業基地になっている。
関連ワード：金星計画

ルジュ・レッドスターやインモータルナインら特別なネアンが変身することが出来る戦闘形態のこと。変身中は強烈な電磁波を発生させ、周囲の電子機器を狂わせたり、停電を起こす。

ブラックホールを利用した発電機関。クラウドプラントの動力源。来訪者からもたらされた技術。

エデン・ヴァロックが所有している高速宇宙艇。小型だが惑星間の移動も可能。

アジモフコードを無効化するためのプログラム。エヴァ・クリステラ博士によって作られ、9つに分けられインモータルナインのイドの中に隠されている。起動するためにはルジュ・レッドスターのイドが必要となる。

火星に本社をおく民間軍事会社。本編第二幕にてヘルマン・ヘイワードの依頼でルジュ・レッドスターを襲った。

人類が二番目にコンタクトした異星人。人類や来訪者に対して敵対的で、20年前戦争状態に陥ったが、現在は木星公転軌道を互いの不可侵ラインとして休戦している。戦争にはインモータルナインや大量のネアンが兵士として投入された。
実はオペラは仮の姿で、その正体は簒奪者であった。

自由ネアン評議会。ネアンが自由に生きる権利を求める団体。ユバル087が代表を務める。ウェルズタウンのネアン居留地に拠点を構えている。

治安維持や犯罪捜査をする地球の司法機関の一つ。所属しているアッシュ・スタールとノイド262はロイ・ユングハルト殺害事件を追っている。

守護局内のネアンの監査をする部門。一部管轄が重複しているため真理部と対立することが多い。

ウォーマシンの一種。その形状から人類は“シリンダーヘッド”と呼んでいる。本編第二幕にてルジュ・レッドスターたちが遭遇した。

直接来訪者とコンタクトできる権限を持つ。守護局の高官。

ネアンの生産・管理のための規則。守護局が規定および運用している。ルジュ・レッドスターの存在は第５条９項に違反している。

ネアンの運用に関して守護局や真理部を監督する第三者機関。

ネアンに関する事柄をすべて統括する政府の組織。ジーン・ユングハルトが次長を務めている。さらにナオミ・オルトマンが諜報員として所属しており、ルジュ・レッドスターの行う作戦を管理している。

ルジュ・レッドスターやインモータルナイン等、プロトネアンが持つ戦闘形態（グラディエーター）へと変身する機能。

ギリシャ語で新しい人たちという意味のネイ・アンソロフィの略称。人間そっくりな人造人間で、アジモフコードに縛られて、過酷な労働を強いられている。顔に特徴的な傷のような紋様が入っているため、スカーヘッドとも呼ばれている。定期的にネクタルを摂取しないとネアンの細胞組織が自壊するようにプログラムされている。ネアンの製造技術は、もともとは来訪者のものである。ナオミ・オルトマン（プレネアン）は来訪者が人類にコンタクトするための最初のネアンであった。インモータルナイン（プロトネアン）はその技術をもとに、ロイ・ユングハルト博士とエヴァ・クリステラ博士によって開発された。さらにその技術にアジモフコードを付与して量産化したものが現在のネアンである。

ネアンが住むことを許された地域。ウェルズタウンには火星最大の居留地が存在している。火星のテラフォーミング初期に人類が使っていた住居を再利用している。居留地内に入るには厳重に警備されたゲートをくぐらないといけない。

ネアンの生命を維持するために必要な薬剤。定期的に摂取する必要がある。人間が摂取すると向精神作用がある。

ネクタル生産を独占している巨大製薬会社。サラ・フィッツジェラルドのパトロンをしていたヘルマン・ヘイワードが重役として所属している。

ナオミ・オルトマン直属のサイボーグ兵士部隊。

人類が最初にコンタクトした異星人。人類に友好的で、高度なテクノロジーを供与し、飛躍的に人類文明を進化させることとなった。地球の衛星軌道上にいる宇宙船団の中から出てこないため実際にその姿を見たものはいないとされる。

ルジュ・レッドスター達が本編第六幕にて乗っていた火星と地球の間を運航している連絡船。火星と地球の間を2週間程度で運行する。推進機関としてアインシュタインドライブ（反重力推進）と核パルスエンジンを併用している。

ネアンを開発したロイ・ユングハルト博士が航行中の宇宙船内で殺害された事件。物語が始まる数か月前に起きている。事件現場ではメタルルージュのような紅いグラディエーターの姿が確認されており、守護局のアッシュ・スタールとノイド262は事件を追っている。